努力は2回、登場する。部下育成よりは育児のために『GRIT やり抜く力』今回の人事の代わりに読みましたは「GRIT やり抜く力」です。発売当時、結構、話題になった印象なので、少しタイミングを外した紹介ですが、せっかく読んだので取り上げてみます。オススメ度:★★★☆☆本書は心理学の研究者でもある著者が、全米のエリートが集う米国陸軍士官学校において脱落してしまう人とやりきる人の資質を調査を通して、人生の成功に必要なのは世間で考えられているような「才能」ではなく、「やりきる力」だと解き明かしていく過程とその重要性を解くPart1とその「やりきる力」を伸ばす方法を解説したPART2、PART3という構成です。TEDで著者の方がしゃべっているので、内容面はこちらを見ていただければいいのかもしれません。14Dec2018マネジメント代わりに読みました
人事や採用業務はAIにとって変わられる?「AV vs. 教科書が読めない子どもたち」以前、AIは人事にとって頼れる相棒か強力なライバルか。なんて記事をアップしましたが、AIの応用分野としてHR領域は主戦場の一つ。ということで話題の本「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」を「人事の代わりに読みました」。オススメ度:★★★★☆著者はヒトフレでも何度か取り上げてきた「リーディングスキルテスト」でおなじみの国立情報学研究所教授 新井 紀子さん。というか本書自体が新井教授の「東ロボプロジェクト」から「リーディングスキルテスト」に至るまでの取り組みがベースとなっています。少しおさらいすると、「AIの限界を示すため」にAIを東大に合格させるというプロジェクトをスタートさせた新井教授が、その過程でAIが苦手な分野であるはずの...11Dec2018代わりに読みました
求職者を口説くにも使えそう?行動経済学を学ぶなら、まずこの一冊。ここ数年というか10年くらいですかね。「行動経済学」という言葉をよく聞くようになったのは。私がはじめて知ったのは、「ファスト&スロー」からでしたが、その後も、関連本が続々と出てきていて専門的な分野を超えて、一つの用語として定着しつつある気がします。行動経済学とは、ざっくり言ってしまえば従来の経済学において人間の意思決定モデルは合理的なものと仮定されてきたけど、実際の意思決定は実はとても不合理で、その不合理さを解明しようという学問です。強引に人事や採用担当の仕事につなげれば、求職者の意思決定モデルを考慮することで有利に交渉をすすめることができるかもしれません。ということで今回の「人事の代わりに読みました」は、「ヘンテコノミクス...16Oct2018代わりに読みました
忙しい人事にこそ必要な『任せる技術』本当に最近の人事や採用担当の方は忙しいなぁと思います。私たちのような業者への対応。応募者との面接の調整、面接、事業部門との調整、ダイレクトリクルーティングツールの活用、採用HPのリニューアル、採用広報用のSNSアカウントの運用、柔軟なワークスタイルを実現する制度の設計、その運用上の問題の解決、その他、社員や事業部門から持ち込まれる様々な問題の解決、経営陣のむちゃぶり・・・。そんな時に、一人で抱え込みそうになったら読みたいのが今回の「人事の代わりに読みました」で紹介する「任せる技術」です。オススメ度:★★★☆☆一言で言えば、部下を一人でも持った時に自分で業務を抱え込むではなく部下に任せるための方法が解説されている一冊。「部下に仕事を任...05Oct2018代わりに読みました
候補者を戦略的に口説くための『戦略的思考の技術』オススメ度:★★★☆☆ぜひとも採用したい採用候補者がいる。それを口説くのも人事や採用担当の重要な仕事であり、スキルの一つ。そんな時に役に立ちそうなのが、今回の人事の代わりに読みましたで紹介する「戦略的思考の技術」です。いわゆるゲーム理論を紹介している本なのですが、非常に解説がわかりやすいだけでなく著者の方のユーモアが感じられて楽しみながら読むことができます。そこで紹介されている考え方や人間の心の動きは、自分に置き換えてみても覚えのあることばかり。その裏にある構造を解説してくれるので、次はそれを意図的に活用できる気がしていきます。本書によると、自分の利害が、自分の行動だけでなく、他人の行動によってどう左右されるか、という状態が戦略的環...25Sep2018代わりに読みました
原初にして究極「アイデアのつくり方」オススメ度:★★★★☆名著中の名著なので、知っている方も読んだことがある方も多そうですが。今回の人事の代わりに読みましたは「アイデアのつくり方 」です。最近の人事や採用担当って、ずいぶんアイディアが求められる仕事になってきた気がします。新しい採用手法、ダイレクトリクルーティングサイトの求人情報の更新、斬新な会社説明会、画期的な選考方法などなど、一昔前とはその様相がかなり変わってきています。ということで、そんなアイデア業務に悩む人事の方にオススメしたいのがこちらです。アイデア系の本としては基本であり、ある意味、この薄い一冊で十分です。原初にして究極であり、基本にして奥義であり、最古にして最新、フナ釣りに始まりフナ釣りに終わる的な説得力...07Sep2018代わりに読みました
書いていないは、考えていないと同じ。「ゼロ秒思考」。さて今回の「人事の代わりに読みました」は、「ゼロ秒思考」。かなりのベストセラーなので、読んだことがある方も多いかもしれません。オススメ度:★★★★☆内容は非常にシンプル。マッキンゼーで長年、コンサルタントを経験してきた著者が編み出し、そして現在でも実践している思考のトレーニング方法が紹介されています。詳細は読んでいただくとして、その方法は非常にシンプル。A4の裏紙に毎日、メモしていくだけです。しかし、これやってみると分かるのですが、効果は絶大です。少しでも「考える」ということを意識的に行なったことがある方なら体感的に分かると思うのですが、頭の中でもやもやしたものを転がしている状態というのはあまり考えているとはいません。同じところをぐ...26Aug2018代わりに読みました
『君たちに明日はない』シリーズは、HR業界の若手におすすめ。今回は『人事の代わりに読みました』というよりは『HR業界の代わりに読みました』です。私たちのような求人広告代理店に限らず、人材紹介にしろ人材派遣にしろ、その他の人材サービスの企業にしろ、HR系の企業というのは、その性質上、クライアント企業が多岐にわたります。時には、その事業や職種について深く理解しなければいけないことがあります。毎回、毎回、新しい業界や職種について勉強しなければいけないので、それが大変でもあり、面白くもありというのは広い意味で同業の方なら頷いていただけるのではないでしょうか。ヒトフレの更新担当も、この仕事に携わって10年以上ですが、それでも初めて聞くような事業の会社に出会うことも珍しくなく、その度に調べたり、学んだり...09Aug2018代わりに読みました
【人事の代わりに読みました】社員のやる気を引き出すには。オススメ度:★★★★☆社員の意欲を亢進させるような制度を設計するのも人事部門の役割。ということで、今回の「人事の代わりに読みました」は、「モチベーション3.0」です。少し古い本かつ当時、かなり売れたので読んだことがある人も多いかもしれません。とは言え、モチベーション関連の本としては今でも第一線の一冊といっていいでしょう。「モチベーション3.0」ということは、もちろん1.0と2.0があります。モチベーション1.0とは、いわば生きるためのモチベーション。生存のために必要な食物などを自分で探す必要があった時代のモチベーションです。モチベーション2.0は、いわば産業革命直後に生まれたアメとムチ式のモチベーション。工場などで多くの人が単純作業...30Jul2018代わりに読みました
面白い選考や説明会が思いつかなかったら、「アイデア大全」。さて、人事として面白い会社説明会や世の中で話題になる選考方法を企画したい。と思っても、そう簡単に出てくるわけではありません。特に今は、少し変わった選考方法は当たり前の時代。普通の企画では、話題になりません。そんなアイディアにつまった時に、助けてくれるの今回、ご紹介する「アイデア大全」です。オススメ度:★★★★☆古今東西のアイディア発想法がこれでもかと紹介されています。この手の本って、大体、一つの発想法が体系立てて紹介されているわけですが、その発想法それぞれを体系化して分類化して紹介しているというありそうでなかった本。正直、一つひとつの発想法を読んでいるだけで面白いのですが、もちろん役に立ちます。問題のタイプによって、必要は発想法は違...16Jul2018代わりに読みました
【人事の代わりに読みました】ミスが止まらない時に、勇気づけられる一冊。オススメ度:★★★★☆現在、「軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い」を読んでいます。これは2005年におきた福知山線脱線事故に関するノンフィクション。amazonの内容紹介を一部引用します。「責任追及は横に置く。一緒にやらないか」遺族と加害企業の社長。相反する立場の2人は巨大組織を変えるためにどう闘ったのか。あの事故から始まった13年間の「軌道」を描く。私は、この事故を淺野弥三一という一人の遺族の側から見つめてきた。彼の発言や行動は、これまで私が取材や報道を通して見聞きしてきた事故や災害の遺族とは何かが決定的に違っていた。淺野の視点と方法論は独特で、語る言葉は時に難解で、JR西に対する姿勢は鋭く峻烈でありながら、柔軟で融和...25May2018代わりに読みました
【人事の代わりに読みました】失敗しやすい人の特徴?分かるけど、それ意味ある?さて、今回の「人事の代わりに読みました」は「失敗のメカニズム」。鉄道や産業の分野で人間のミスやそれが起因となる事故について研究する著者が、様々な事故やヒューマンエラー、その要因、予防策などについて解説した本です。オススメ度:★★★☆☆あんまり人事部門の業務とは直結しづらい本かもしれませんが、管理部門というのはもっともミスが許されない部門でもありまあるということでご紹介させていただきます。本書で一貫して説明されるのは「人はなぜミスをするのか」と「そのミスをどう防ぐか」という点。ミスを起こしてしまう認知的なプロセスやミスを誘発する様々なユーザーインターフェース、ミスが起こる/起こさない組織文化などが紹介され、「組織のミスを防ぐ」ための立...15May2018代わりに読みました