ここ数年というか10年くらいですかね。「行動経済学」という言葉をよく聞くようになったのは。私がはじめて知ったのは、「ファスト&スロー」からでしたが、その後も、関連本が続々と出てきていて専門的な分野を超えて、一つの用語として定着しつつある気がします。
行動経済学とは、ざっくり言ってしまえば従来の経済学において人間の意思決定モデルは合理的なものと仮定されてきたけど、実際の意思決定は実はとても不合理で、その不合理さを解明しようという学問です。
強引に人事や採用担当の仕事につなげれば、求職者の意思決定モデルを考慮することで有利に交渉をすすめることができるかもしれません。
ということで今回の「人事の代わりに読みました」は、「ヘンテコノミクス」です。
オススメ度:★★★☆☆
著者の一人は、「ピタゴラスイッチ」などで有名な佐藤雅彦氏。往年のギャクマンガテイストで、人間の不合理な意思決定モデルを紹介してくれます。
「アンダーマイニング効果」「参照点依存性」「極端回避性」など、用語にしてしまうととても難しく感じることもマンガで表現されるとわかりやすく、どれも自分の身に覚えのある意思決定モデルだなと感覚的に理解することができます。
ということで「ヘンテコノミクス」おすすめです。
0コメント