【求人広告ハック】「歓迎」って書けば、そんな人がくるなら「優秀な人、歓迎」って書けばよくない?

●●な人、歓迎!


という表記は求人広告においては当たり前すぎて空気のような存在なのですが、時々、その当たり前の使い方が浸透しすぎて、なにも考えずに使いすぎてないかな、意味のない使い方になってないかなと思うことがあります。


ということで、今回の求人広告ハックは、

安易な歓迎表記をする位なら、その人が応募したくなることを。です。


もともと、求人広告における「歓迎表記」というのは選考上/そして入社後の優遇度を示すものです。選考上、優遇しますよ、加点しますよ、高待遇で迎えますよということで、当てはまる方に対して「加点してもらえるなら応募してみようか」とか「高待遇で迎えてもらえるかもしれない」といった気持ちを喚起することで、より望ましい人材の方から応募を獲得することが狙いなわけです。


でも、逆にいえば、その程度の意味しかない書き方です。


そして「こういう人が欲しいから歓迎って書いておいて」というクライアントのお声や「こういう人が欲しいから、とりあえず歓迎って書きました」という若手の声を聞くと、首をかしげてしまうというか「歓迎という言葉は、そんな万能じゃないから」とツッコミたくなってしまうのですよね。


極論ですが、「●●な人、歓迎!」と書いて●●な人から応募が必ずくるなら、「優秀な人歓迎」とか「以下の当社の選考基準に完全に合致する方歓迎」と書けばいいわけじゃないですか。でも、冷静に考えてみれば、そんなことは起こりえないわけです。誰もやってないし。


特にスキルや経験年数など客観的に判断が可能で、かつ入社後の収入に直結しそうな人材要件であれば、まだ分かるのですが、「人と話すのが好きな方」といった判断が主観によるソフトな人材要件や、その求められる度合いが分かりづらいものに関しては求職者側も判断しづらいと思います。


まぁ、もちろん、そういう人を求めていると表記することで、そうではないと強く自覚している人にセルフスクリーニングを促す効果はあります。でも本来の目的は、「当てはまらない方からの応募を防ぐ」ことではなくて「当てはまる方の応募を獲得すること」ですよね。


なので、結論としては「●●な人、歓迎!」と書くのはいいのですが、それで終わるのではなくて、その「●●な」要素がより活かせる/求められる仕事であるということを説明するとか、「●●な人」が、喜んでくれそうな内容をしっかりと広告内に反映することが大切だと思います。


あくまで歓迎と表記するのは「●●な人」に訴求するための手段、そしてその効果は限定的。だからこそ、他の手段で訴求する方法を考える必要があるのです。


ということで、参考にしてみてください。