【求人広告ハック】「残業少ない」って、どれくらい?

「残業が少ない職場です」

「少人数だからアットホームな雰囲気です」

「離職率の低さが自慢です」

「若手が活躍する職場です」

「高収入が実現できます」


といった表記は求人広告では、よく目にしますが少し考えると非常に曖昧ですよね。残業が少ないかどうかって結局は相対的なものなので月に20時間が多い人もいれば少ない人もいるでしょう。


ということで、今回の求人広告ハックは、


「具体的な数字を、なるべく記載しよう」


もう、これ以上もこれ以下もないのですが、冒頭のような文章も以下のような方が効果が獲得しやすいということです。


「残業は月平均20/hです」

「少人数だからアットホームな雰囲気です」

「昨年の離職率は3%。社員の8割以上が在籍10年以上です」

「所属部署の平均年齢は28.5歳です」

「平均年収は850万円です」


なぜなのか?これは3重の意味で求職者の信頼を得ることができるからだと考えています。


1.情報への信頼性

当然、「残業が少ない」よりも「残業は月平均20/h」の方が、情報としての精度が高く信頼しやすいです。もしかしたら「(残業は月60hだけど、これまでの弊社の水準でいうと)残業が少ない」というつもりで記載しているなどの可能性が前者では拭えませんからね。


2.嘘をつくハードルに対する信頼性

「こんな求人広告はブラックだから気をつけろ」「求人広告の嘘にだまされた」といった記事が、よくWEBにはありますが、近年、求人広告(というかWEB全般)に対して、求職者側の猜疑心が強くなっています。そんな時に「残業が少ない」という曖昧な記載だけでは、「後から、いくらでも言抜けられるから嘘かもしれない」と思われる可能性が高くなります。一方、「残業は月平均20/h」の場合は、嘘かどうかが判定がしやすい(嘘をつくリスクが高まる)ので、本当の事と受け止められる可能性が高くなります。


3.企業への信頼性

ブラック企業的な話題が大きくなる中、「リアルな情報を包み隠さず出していること」姿勢そのものが求職者への信頼を得る一つの材料になります。求職者から企業への信頼感は、開示する情報の量に比例するとも言われています。


ということで、曖昧な表記をするくらいなら、少し「残業多いかなぁ」と思っていても、正直な数字を出す方が得策かもしれません。