ノーベル文学賞にカズオ・イシグロさんが選ばれました。
日系の作家さんということで日本でも盛り上がっています。
個人的には、初めて読んだのが「日の名残り」。
ストーリーは一言で行ってしまえば、「老執事の自動車旅行」。
にもかかわらず、とても心を動かされました。
ただ、これを機会に読んでみようという方にとっては、
有名な「わたしを離さないで」も含めて、
いきなり長編は、ちょっと手に取りづらいかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、
副題からもわかる通り、5つの短編集で編まれた一冊です。
短編なので、サラッと読めるけど、
その読後感は、やっぱりカズオ・イシグロ。
背中合わせの人生の切なさとおかしみ。
滑稽だからこそ、人生は美しい。
少し笑えて、読んだ後は心に何かが残る。
そんな読後感です。
疲れた一週間の最後の金曜日の夜には、
最高の一冊だと思います。
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