志望動機に、こだわりすぎていませんか。

今回の採用できない企業あるあるは、「志望動機にこだわりすぎ」です。新卒採用や若手採用になるほど、その傾向が強くなると思うのですが、面接で話される志望動機、特にその志望の熱量を重視するあまり、有能な人材を逃していませんかという話です。


典型的なキーワードは「ウチじゃなきゃいけない理由が分からなかった」です。


普通に考えれば、当たり前ですよね。求職者側としては各種求人メディアを目にして、興味をもって応募してもっとその会社のことを知ってみたいという、もっと言えばその会社じゃなきゃダメな理由を探しにくるのだから面接時点の志望動機なんて、その程度のはず。最終面接なら、いざ知らずです。


特定のコンテンツを作成している会社で、それをつくりたいみたいな特殊なケースを除けば、ほとんどの求職者は、その会社じゃなきゃダメなんて場合は合理的に考えてありえません。にも関わらず、それだけの熱量というか強度を求めてしまい、それを理由に落としてしまうのは、あまりにももったいないなと思います。むしろその最初に興味持ってもらった志望動機の種を、強力な入社動機へと強化していくことが面接の一つの役割だと思うのです。


もちろん、志望動機が選考上、無意味だと思いません。例えば何らかのキャリアの希望があり、その企業で働くことが、そのキャリア上プラスになるなら確実に求職者側のメリットになるので、意欲高く仕事に取り組んでくれそうだなという判断もできます。


でも、それもその程度の話で、選考上もっと重視しなきゃいけないファクターは、たくさんあるはず。あと、そもそも面接で話される志望動機、そこまで本気で聞けます?みたいな話もありますが。


ということで、面接で志望動機を重視しすぎないようにお気をつけください。