アットホームな職場は、事実で表現した方が伝わる。

今朝のニュースまとめで以下のような記事を紹介しました。


■「アットホームな職場です」を信じる人は? 「物は言いよう」の声も しらべぇ


この求人広告と「アットホーム」の関係性というのは語り尽くされていて、一種の定番ネタと化していますが、定番ネタになるほど求人広告においては「アットホームな職場」という言葉が氾濫しているのは事実で、我々、業者側も反省しなければいけないと思います。


卵か鶏かみたいな話なのですが、すでにヒトフレの更新担当がこの仕事をはじめた約10年前には、すでにこの「アットホームな職場」という言い回しは定着していて取材先の企業の方から「うちはアットホームな職場なんですよ」と聞くことが少なくなかったです。まぁ、一種の便利な常套句みたいになっちゃって、みんな言うものだから求人広告には「アットホームな職場」というフレーズが増殖していったわけです。


ただ、やっぱり「アットホームな職場」というフレーズはあんまり使用をオススメできません。それは「アットホームな職場」という言葉を使うとブラック認定されるからという理由だけではありません。


ということで本日の求人広告ハックは「アットホームな職場は、事実で表現した方が伝わる」です。もう少しいうと「アットホームな職場」という言葉を使わずに表現した方が伝わるという話です。


■「アットホームな職場」で思い描くイメージは人によって異なる

そもそも「アットホームな職場」という言葉は抽象度が高すぎて、想起するイメージは人それぞれです。冒頭の記事でも以下のような一文があります。


「あんまりみんなで騒ぐのは嫌いだから、アットホームでないほうがいい。飲み会などの、仕事以外の付き合いが盛んだと最悪だし。


しかし、「アットホームな職場」を自称する職場のすべてが「飲み会が多い」とか「仕事以外の付き合いが盛ん」なわけではないでしょう。それ以外の要素を持って、「アットホームな職場」を自称している職場も少なくないはずです。


■そして「アットホームな職場」に悪い想像をする

そして思い描くイメージが人それぞれであるからこそ、そしてこんな時代からこそ、誰もが自分の経験や周囲の体験談を参照して悪い想像をしてしまいがちです。またいい想像をしていたところで、それは実情とは乖離している可能性が高く選考プロセスや入社後でのミスマッチにつながりやすくなってしましまいます。


■なので具体的なエピソードで表現する

ということで、「アットホームな職場」な職場と表現するのではなく、そう感じるような具体的なエピソードを紹介した方が、より効果的です。


・社長が毎日、3時のおやつを買ってきてくれる。

・役職名でなく「さん」付けで呼ぶ

・社員やその家族やパートナーの誕生日や記念日を大切にしてくれる。

・部活動が盛んで、20以上の部活がある。

・飲み会など、社内イベントが多い


こんな感じで具体的だと少しはどんな感じの社風なのか伝わりやすいのではないでしょうか。もちろん、こういう要素も好き嫌いがあるので万人への訴求要素になるわけですが、入社してから、その嫌いが発覚して辞められるよりはマシです。社風や風土、カルチャーは、かなり求職者の好き嫌いがでる部分なので求人広告で伝えられるといいかなと思います。なので以下のような「アットホームな職場」ではない要素も、今の時代、言えれば人によっては訴求できると思います。


・会社の飲み会は、忘年会の年一回だけ。

・プライベートの付き合いは一切、なし

・社内コミュニケーションの主なツールはメールかチャット


ということで、社風や風土、カルチャーを伝えるときは具体的な事実やエピソードで伝えてみてください!