26日(金)に放送されたWBSで取り上げられた「ホワイト認証」が少し話題になっていますね。
■弁護士集団が立ち上げ 「ホワイト認証」で脱ブラック テレビ東京
企業の6月選考が解禁となり、就職活動が盛り上がりを見せています。今年は人手不足で、売り手市場のなか、就活生に「こんな会社は行きたくない」という調査を行ったところ、「ノルマがきつそう」「休日・休暇が取れない」「残業が多い」などが多数を占めました。こうした働き方を気にする学生が増えるなか、ある弁護士集団が始めたのが「ホワイト認証」制度。人材獲得に悩む企業の救世主となるのでしょうか。
ようはブラック企業が問題になりつつある中、ホワイト企業を認定するサービスが立ち上がったという話で。この認証をとれば採用が有利になるのではということです。
■一般社団法人ホワイト認証推進機構
取得している企業を見てみると、まだまだ少ないようで広がるかどうかは今後次第という感じ。この認証自体が求職者側の認知を得ないと難しそうです。トップページには、簡単なシミュレーターがあって、なんとなく答えてみたら71点でした。
この認証自体が広まるかどうかはわかりませんが、ブラック企業や過剰労働などがこれだけ問題になる中、第三者的な労働環境の認証のようなものが広がる土壌は間違いなくあると思います。それこそ私達が扱うような求人メディアなどが、そういった機能を持ってもいい気がします。
企業と求職者の関係性において、かつては情報の非対称性が顕著にありました。ようは企業は求職者の情報を知ることができる一方で、求職者は企業の情報を知る術が限られおり、企業は求職者に与える情報をコントロールすることでゲームを有利にすすめることができるという構造がありました。
しかし、今では主にインターネットの普及などを背景に求職者が企業そのものの情報を取得する手段が増えたり、他の企業の条件と比較することが容易になったり、職場や仕事、待遇などを吟味する観点が広まったりと、情報の非対称性が小さくなり、ゲームのルールそのものが変わりつつあります。現状では求職者に与える情報を完全にコントロールすることはできません。そしてこの非対称の解消は、今後、ますます加速していくことが考えられます。
そして、そんな新しいルールのもとでは情報を隠そうとしたりコントロールしたりするのではなく、正直に情報を公開することが最適化戦略になるはず。特に過渡期である現在では、情報を公開しようとする姿勢そのものが求職者から信頼や好感を得やすい状況にあります。もっといえば、すべての情報を知られてもネガティブな印象を与えない職場や仕事、風土をつくることが大切という話になっていきます。
そしてこのホワイト認証的なものは第三者という客観的な視線を介しての情報の公開ともいえるので、取れるなら取っておいた方が良さそうです。よかったらご参考にしてください。
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