正社員採用とアルバイト採用における本質的な違い。

アルバイト採用と正社員採用。同じ採用でも、その本質は大きく違います。いざ言葉にしてみると当たり前のことなのですが、それを明確に意識するのとしないでは大きな違いがあります。


・アルバイトは条件マッチング

アルバイトやパートなどのパートタイムジョブは、多くの場合、求職者の今の生活に合わせた仕事を探すことになります。「通学中に通える範囲で」「単位との兼ね合いを考えると出れるのは週2日」「子どもが学校にいっているこの時間帯で」「収入がこれ位、欲しいから、週▲日は入れる環境で」「家から▲分以内で」などなど。そのため求職者の基本的な行動は、事前にリストアップした時給やシフトや勤務地などの条件にマッチする仕事を探すことになります。生活をより良くするためのアルバイトだから、アルバイトのために生活は変えない。アルバイト求人媒体は、わりと砕けた表現の多い広告が多く華やかな印象ですが基本的には無味乾燥な条件マッチングで決まっていきます。もちろん条件で並んだ時に選ばれるための工夫は必要ですが、選ばれるためにも、まずは条件を出すことが大切。なのでシフトの融通性の向上などはコストをあまりかけることなく(管理コストはかかりますが)できる応募数アップの策。実際に「週1日OK」や「週0日OK」など、取り入れている企業さんは多いですね。


・一方で正社員は

もちろん正社員でも、勤務地や労働時間、収入面など条件面は大事です。でも、それだけでは決まらないですよね。「やりたい仕事だから」「将来のキャリアを考えて」「仕事での自己実現」「小さな会社の方が性に合うから」など、仕事の中身や会社の風土などソフトな側面も大きな決定要因となります。「やりたい仕事だったから、その会社にいくために引っ越しした」もなんていう話もよく聞く話です。なので相対的にみれば、条件や待遇面での劣勢を逆転させやすいのが正社員採用と言えるのかもしれません。


もちろん、上記はあくまで基本的にそういう傾向があるという話。でもそれを意識するだけでも、変わってくるはずです。