2ヶ月前にスタートしたヒトフレですが、現在、最も読まれている記事が「話題のリーディングスキルテスト。採用の選考方法としても費用対効果、よさそう。」。「リーディングスキルテスト」という語句の検索上位に、この記事が出てしまうからなのですが、一応、「人事や採用担当を応援する」というコンセプトでやっているので、なんとも微妙なのですが、そうやって来てくれる方のために、今回はリーディングスキルテストに関するニュースや記事をまとめてみました。
【リーディングスキルテスト関連ニュース】
まずはメディアの報道をまとめてみます
教科書の文章、理解できる? 中高生の読解力がピンチ
引用元 朝日新聞 DIGITAL
教科書や新聞記事のレベルの文章を、きちんと理解できない中高生が多くいることが、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究グループの調査で分かった。新井教授は「基礎的な読解力がないまま大人になれば、運転免許や仕事のための資格を取ることも難しくなる」と指摘している。
教科書の文章、意味わかる? 国立情報学研究所など測定法開発
引用元 毎日新聞
子供たちは、教科書の文章をどのくらい正確に読めているのか--。国立情報学研究所の新井紀子教授(数学専攻)らの研究グループが9月、児童・生徒らの読解力を科学的に測定する「リーディングスキルテスト(RST)」を開発したと発表した。「係り受け」の理解などについて問題文を作成し、小中高生、大学生、社会人まで幅広く解答してもらったところ、理解の程度を測るテストとして有効だったという。
AI時代、読む力を養え
引用元 日本経済新聞
先の総選挙をはさんで政府が実現に動いている教育の無償化には、疑問点が多い。貧しい世帯の学ぶ機会の確保をいうなら、経済力のある家庭までタダにする必要はなく、待機児童対策にお金を回した方が有益だろう。
「AIの性能を上げている場合ではない」──東ロボくん開発者が危機感を募らせる、AIに勝てない中高生の読解力
引用元 ITmedia News
「東ロボくんの性能を上げるよりも、中高生の読解力向上が直近の課題」――国立情報学研究所(NII)が14日に開催した人工知能(AI)開発プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」の2016年成果報告会で、中心メンバーの新井紀子教授が警鐘を鳴らした。
【リーディングスキルテストとは】
リーディングスキルテストとは何かをわかる記事やページについて。
AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか?
引用元 YAHOO Japan ニュース
国立情報学研究所(NII)の社会共有知研究センター。
「ロボットは東大に入れるか(東ロボ)」プロジェクトで知られる人工知能(AI)の研究チームが、子どもたちの読解力テストに着手した。
なぜ、AI研究者が「読解力」に関心をもつのか。そこには、AIの限界を探る研究の過程でぶつかった、ある疑問が関係している。
リーディングスキルテストで測る読解力とは
リーディングスキルテストの実例と結果
国立情報学研究所
さいごに
「リーディングスキルテスト」に関する報道や反応を調べてみて面白かったのは、多くの方がこの話題を「読解力が低下した」と受け止めていたり、それを前提として語っていたことでした。「低下」つまり(今回の調査対象だった)中高生は、過去の中高生よりも読解力がない、もっといえば、中高生の読解力は過去から下がり続けているということです。しかし、よくリリースなどを読むと、そんなことは全く説明されてはいません。
新井教授も以下で分かる通り、否定されています。
この事象そのものが、リーディングスキルテストが投げかけている問題を象徴しているようで、面白かったです。人は自分の読みたいようにテキストを読んでしまう。ということなのかもしれません。
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