教科書の文章、理解できる? 中高生の読解力がピンチ
引用元 朝日新聞 2017年11月7日
教科書や新聞記事のレベルの文章を、きちんと理解できない中高生が多くいることが、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究グループの調査で分かった。新井教授は「基礎的な読解力がないまま大人になれば、運転免許や仕事のための資格を取ることも難しくなる」と指摘している。
というニュースが話題になっていました。この調査は、以前、ヒトフレでも取り上げた「リーディングスキルテスト」。どのようなものかは、以下の記事にまとめています。
話題のリーディングスキルテスト。採用の選考方法としても費用対効果、よさそう。
この記事ではリーディングスキルテストが提示した「基礎的な読解力」というスキルが多くの業界や業種では実は重要なスキルの一つであって、かつ導入しやすそうなので採用選考に使ってみてはとオススメさせていただきました。その発想をさらに推し進めて、「リーディングスキルテスト」のスコアが高い人材とはビジネススキルに置き換えるとどういう能力が高いのか、ちょっと考えてみました。
■自己学習能力
企業で用意されているマニュアルや様々な書籍などを読み、しっかり理解して自分の力に変えることができるようになるには、この「リーディングスキル」が必要不可欠です。
■分析力
上記と同様にクライアント企業に関する公開情報を調べたり、業界のレポートなどを理解し読み解くためにも必要です。
■(言語による)論理的思考力
最近、よく言われるロジカルシンキングにも「リーディングスキル」は必要。ビジネスにおいては、ほとんどの抽象思考は言語で行われるので、正しく理解することはその第一歩となります。
■(言語による)論理的表現力
何らかの事柄を論理的に分かりやすく言語で表現(説明)するにも、「リーディングスキル」は必要だと考えられます。そもそも理解していなければ、説明もできません。
という感じでしょうか。もちろん上記のスキル群を発揮するには「リーディングスキル」だけではなく他の資質が必要だと思いますが、いずれも「リーディングスキル」は必要不可欠。そう思うと割と多くの業界、多くの職種にとって、必要な基本的なスキルである気もしてきました。
そうなると次に期待されるのは、「リーディングスキル」を身につけるための方法でしょうか。特に社会人向けは需要があるような気がします。
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