「前任が辞めたので、急に上から採用担当やれって言われた」そんなパターンで採用担当や人事の業務を任されている方って、意外に少なくないのではないでしょうか。
というか、私たちもこれまで何人もの企業の担当者の方から、そんな声を聞いてきました。「まったく引き継ぎの資料が残ってなくて、何をどうやっていたのか分からない」「人事や採用に関しては完全な素人」そんな方にとっては長く人事や採用担当をやってる方にとっては「常識」な事でも、分からなくて当たり前。
そこで定期的にそんな「常識」を改めて説明していこうというのが、
「今さら聞けない人事/採用の常識」です。
第一回目は、「正社員って、なんだっけ?」
当たり前のように使っている「正社員」という言葉ですが、実は法律的な定義はないという事は意外と知られていないことかもしれません。「契約社員」も「アルバイト」も「パート」も法律的な定義というのは一切、存在しません。
では、「正社員」とは何なのかというと、
・雇用期間に定めがない(無期雇用)
・フルタイムで働いている
上記の2条件に合致している労働者を、みんな(社会全体)で
なんとなく「正社員」と呼んでいるわけです。
あと賞与の支給対象だったりですかね。
求人メディアなどでも、「正社員」か否かという判断基準は、
「雇用期間に定めがない」かどうかという点にある場合がほとんどだと思います。
他の雇用形態に関してはさらに曖昧で、
以下のような感じだと思います。
■契約社員
・雇用期間に定めがある(有期雇用)
・フルタイムで働いている
・月給制である
■アルバイト
・雇用期間に定めがある(有期雇用)
・時給制/日給制である
■パート
・雇用期間に定めがある(有期雇用)
・時給制である
・主婦
上記もざっくりとしたイメージで、実際には「日給制の契約社員」も珍しくないです。アルバイトとパートに関してはかなり境界が曖昧で、主婦の方の場合「パート」と呼ばれている感じでしょうか。
他にも企業によっては「準社員」なんて呼び方もあったり、無期雇用なんだけど賞与の支給対象だったりする「正社員」と差別化したいから「契約社員」と呼んでいる企業があったりするので、この雇用形態というのはかなり曖昧です。
ということで、採用広報などで雇用形態に迷った場合は、
上記を参考にしてみてください。
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