26Nov2018

マニラのカジノで、カジノ人材について考えてみた。

現在、この記事をマニラにあるソレアリゾート＆カジノで書いています。こちらはカジノをはじめとするエンターテイメント施設が併設されたリゾートホテル。カジノはスロットマシン1200台、ゲームテーブル300台とフィリピンのカジノとしては大規模のものようですね。

とはいっても、個人的な旅行で来ているのではなく社員旅行できています。フィリピンは伝統的に人材が一つの「輸出品」である国で、国民の（たしか）10%以上が海外で働いていたり、海外での雇用を促進する専門の省庁があったりと、HRビジネス的には興味深い国でもあります。また日本でもいわゆるIR推進法案が可決されたりとカジノ産業の実現がリアリティをましています。なので、ただ遊びにきたというよりは、そういう研修旅行的な何かだと思います。カジノであり金全部するような社員もいますが、それも自己啓発的な何かなんだと思います。ということで、将来、日本においてもカジノ人材が必要になりそうなことを見据えて、カジノ人材について考えてみました。とはいえ、少しググればより専門的な情報が見つかると思いますので、どちらかというと個人的な印象を列挙していきたいと思います。

・総じてスタッフのレベルが高い

グレードの高いホテルなので、当たり前かもしれませんがスタッフの対応が非常に良いです。セキュリティ、カジノのスタッフ、ホテルのサービススタッフ、清掃スタッフ、ホテル内のレストランのスタッフ、職種は様々ですが全体的に感じが良くホスピタリティある対応です。英語が苦手でも汲み取ってくれてスマートに対応してくれる印象です。マニラのショッピングモールなどで英語ができないと「やれやれ」みたいな顔をされるのとは大違い。また同一のオペレーションでスタッフが変わっても、会話も含めて同じような対応になるので、強固なマニュアルとそれを徹底させる練度の高さを感じます。

・ディーラーの男女比は、5:5くらい？

なんとなくのイメージで男性が多い職種なのかと思っていましたが、こちらではそんなことなくて男女同じくらいか、男性が少し多いくらいですかね。

・全体的に若い

これはカジノというよりは、フィリピンの労働人口の偏りの問題だと思いますが全体的に若いスタッフが多いですね。日本ではホテルの清掃スタッフといえば外国人かシニア層が主力ですが、こちらでは清掃スタッフも若いです。

・パチンコ×ホテル系？

これも当たり前といえば当たり前なのですが、いろいろな業種の職場にお邪魔している経験からいうとカジノのスタッフの雰囲気は日本でいうとパチンコとホテルの間という印象ですね。

・ディーラーの男女比は、5:5くらい？

・全体的に若い

・パチンコ×ホテル系？

・ディーラーは専門職？

さてここでソレアリゾートのディーラーの募集要項を日本の求人広告風に訳してみましょう。

・高卒以上

・21才以上

・カジノ施設または接客、サービス業での経験が2年以上

・高い数学的スキル

・スケジュール通りにしっかり働ける方

・求められたシフトで柔軟に働ける方

・休日や週末も働ける方

という感じですね。他職種が大卒以上だったり語学を求めたりすることに比べると募集要項の傾向は専門職っぽいですね。数学的スキルというのがどの水準で求められているかは、ちょっと分かりません。

しかし、他のポジションの募集要項を読んでいると日本では決して許されない「身長はこれくらい」「女性の場合は体重はこれくらいの幅」「スタイルがいいこと」「美人だとなおいい」みたいなことが普通に記載されていて文化の違いを感じます。確かにホテルの女性スタッフは高身長かつスタイルの良い方が多いですね。

・サービス系×語学力人材へのニーズがより高く

ディーラーは、そこまで求められていませんが他職種での募集要項では語学力が求められています。もし日本でカジノをつくることになるとしたら人材確保の面では、この点はネックになりそうです。IR推進法案が想定しているのは、いわゆるインバウンド需要っぽいですよね。そもそもここ10年前後くらいでサービス業で語学力を持つ人材へのがニーズが高まっている印象があります。それはインバウンドの増加や海外進出する飲食店が増えたことが背景だと思いますが。日本だと教育体系もあってサービス業のなり手と語学力の高い層があまり重なっていないので、今後需要が増えていくと人材確保に苦戦しそうです。

ということで、本当に個人的な印象ですがカジノ人材について考えてみました。

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