さて、いわゆる面接解禁日である6月1日が迫っています。出だしで採用予定数を確保できる勝ち組企業はともかく、多くの企業では長い選考期間に突入し面接を繰り返していくことになります。そんな時に、そろそろ一度は検討した方がいいのが就活生へのクールビズの導入です。
※環境省の定めているクールビズの期間は5月1日から9月30日まで
■就活生へのクールビズ適用について
完全なる感覚値ですが、就活生にもクールビズを適用しよう的な話題は、ここ数年、聞くようになってきた気がします。以前から「面接では私服でお越しください」というのはありましたが、それとは別のクールビズの文脈で、少し話題になってきている印象です。
新卒ダイレクトリクルーティングサービスの「OfferBox」さんが、「就活CoolBiz宣言」というプロジェクトを立ち上げたのが2015年ということなので、やはりここ数年に少し盛り上がっている印象です。一方で、その時の印象ほどは広がりきっていない気もします。
■社会的な反応
クールビズの季節も「就活黒スーツ」は異常だ 東洋経済On line
上記のような記事もあるように夏場の就活生のスーツ姿は批判的に捉えられていそうです。もともと就活生の画一的な服装に関しては、批判も強いので就活生へのクールビズの適用は基本的には好意的に受け止められる可能性が高そうです。
■就活生側の心理
twitterなどで検索してみると、以下の2つに大別されますね。
・暑いからありがたい
・でも、結局はスーツ来てくる人を高評価するんでしょ?どうせ
まぁ、昔からある「面接では私服でお越しください」への心理と同じですね。
■導入するべきか否か
それぞれ企業風土もありますが、個人的には導入した方がベターだと考えます。長期的なスパンでみると、テンプレートすぎる就職活動形式への社会的な批判が高まる中、就活生にもクールビズを適用することは、いずれスタンダードになりそうです。そうであるならば早期に導入した方が、就活生や世間的から好意的な反応や良いイメージの形成をしやすいからです。
どうせやるなら早い方がお得ということですね。
■導入する上でのコツ
一方で、導入するのであれば気にしなければいけないことが2点あると思います。
・就活生の心理的ハードルへの対応
上記の「どうせスーツ・・・」という就活生の心理を、しっかりクリアする必要があると思います。その工夫がなく導入しても、おそらくほとんどの就活生がスーツをきてくるでしょう。ナビサイトの人事ブログなどで、こんな服装でOKと例を示したり、面接官側もクールビズだよと服装を写真で紹介してみたりしてみてもいいかもしれません。できれば、少し親しみやすく、少し面白く。そんな伝え方をしてまでクールビズを導入したいという姿は、「いい会社」であると就活生から認知してもらいやすくなりますし、必要なコストを考えれば安いものです。
・就活生の服装への気遣い
まぁ、社会人であればクールビズ用の服装を一通り揃えることも合理的ですが、就活生にとってはすでにリクルートスーツという就活にしか使わない服を購入しているのに、加えて、「就活用のクールビズ服装」を用意させるのは酷な話です。なので服装を例示する場合は、「就活CoolBiz宣言」で紹介されているリクルートスーツのジャケットを脱いでネクタイをしない「ノーネクタイ・ノージャケット」型を推奨するのがもっとも就活生への負担が少なそうです。
ということで、就活生へのクールビズの適用。そろそろ導入を検討した方がいいかもしれません。
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