昨日、「喫煙者のタバコ休憩に「不平等」と怒りの声 「スマホ休憩行ってきまーす!なんて絶対通用しない」」というニュースが少し話題になっていました。一昔前、男性の喫煙率が70%を超えていて職場は男性のモノだった時代では問題にならなかったようなことが、喫煙率が下がる中で問題化しつつあるようです。確かにタバコ休憩はOKで、コーヒー休憩はなぜNGなのか、不公平ではないかという指摘が社員からあった場合、管理部門としては意外と答えに窮してしまいそうです。
ということで、今回は喫煙と企業の関係について人事の代わりにググりました。
■喫煙者を採用していない企業
星野リゾートだけでなく、テルモやロート製薬なども非喫煙者であることを採用条件にあげているが
と上記の記事にもありますが、喫煙者を採用しないと公言している企業も増えてきました。以下の二つの記事に、まとめられています。
・喫煙者を採用しない企業は星野リゾートだけじゃない
おまきざるの自由研究
・「喫煙者は採用しない」企業広がる 製薬会社に書店、靴店…
J-castニュース
この喫煙者を採用しない宣言、昔からやっていた企業もあるかもしれませんが、嚆矢となったのは「星野リゾート」さんの取り組みにまちがいありません。星野リゾートさんの「あなたはたばこを吸いますか?」というページには、
健康増進法の施行により、企業内の職場では分煙環境が必要になってきております。しかし、リゾート事業においては、少しでもスペースがあるなら顧客へのサービスに当てるべきです。
と、喫煙者を採用する不合理が淡々と記載されていて喫煙者の方の気持ちになると少し辛くなります。
■喫煙者を採用しないことは違法?
では、喫煙者を採用しないことは法的には問題がないのか、いくつかこの問題を検討している記事を見つけました。
・「喫煙者は採用しない」という会社の「方針」 法的に問題ないのか? 弁護士.com ニュース
こちらでは「結論としては、法的には問題はないと考えます」としつつ、その法的な根拠を説明しています。
・「喫煙者は採用しない」は異常では…? goo
こちらの記事では端的に合法としています。
・「喫煙者は不採用」・・・企業が喫煙者を排除することは適法なのか シェアしたくなる法律相談所
こちらでも適法とし解説があります。
・喫煙者を採用しない企業に入社した後、喫煙が発覚した場合の解雇は認められるのか 人事労務コンサルタントmayamaの視点
こちらは喫煙者を採用しない企業に入社した後、喫煙しているのがバレた場合において解雇は認められるのかを検討した記事。不当解雇になる可能性を指摘しています。
■非喫煙者への対応
タバコ休憩をとらない非喫煙者が不公平にならないような取り組みをしている企業さんもあるようです。
「タバコ休憩はずるい!」喫煙者と非喫煙者とで「不公平感のない職場環境」を整えるには? Smart HR マガジン
「タバコ休憩を「休憩」とみなし、喫煙者の賃金を控除する」などの制度を提案している記事です。
タバコ休憩は不平等? 非喫煙者だけの有給休暇、導入の狙いは ハフィントンポスト
タバコを吸わない社員に対して年最大6日間の特別有給を与える
という制度を運用している企業の取り組みを紹介しています。
ということで喫煙と企業の対応について、少し調べてみました。
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