【人事の代わりに読みました】「集める」だけの時代じゃ、ありません。

2015年発行の一冊ですが今でも十分に参考になると思います。今回の「人事の代わりに読みました」は「時代を勝ち抜く人材採用」です。

オススメ度：★★★★☆

著者はHRソリューションズとツナグ・ソリューションズというHR領域で事業を展開する企業の代表取締役。そのため最初に少し断っておくと、自社製品が使用された事例などもあり少し営業ツール的な雰囲気も漂っていますが、その点を差し引いても参考になる一冊だと思います。

本書の内容は、一言でいえば何もかもかわってしまった新しい採用の時代を勝ち抜く方法。実際、少子高齢化やら何やらを背景に採用というものがここ10年くらいで大きく変わってきたというのは人事や採用に携わっている方なら実感していると思います。そんな変わってしまった採用環境の中で勝ち抜く方法が「考える」「集める」「選ばれる」「活かす」とそれぞれの章で紹介されています。

参考になるのは、なんだかんだいって紹介されている豊富な事例。塚田農場さんのアルバイト向けの就職支援、天丼てんやさんの外国人採用、ミキハウスさんの子育て女性のキャリア制度などなど。

そんな事例や語られている手法も、2015年当時だとアーリーアダプター向けという感じですが、それから3年たった今、普通の企業も導入しやすい世情になっている気もします。いずれにしても採用に携わるなら、「時代を勝ち抜く人材採用」おすすめです。