【今さら聞けない人事の常識】名目賃金って、なんでしたっけ?

昨日、G7の中で名目賃金が日本だけあがっていないというニュースが話題になっていました。では、その「名目賃金」そして対称となる「実質賃金」とは何か?、と聞かれた時に明朗に説明できる方って、少ないのではないでしょうか(※正直、ヒトフレ更新担当も少し怪しかったです)


ということで、今回は「名目賃金」と「実質賃金」について解説したいと思います。


■名目賃金とは

名目賃金とは、実際に貨幣で受け取った額です。まぁ、ようは現金でもらった額のことです。わりと、そのままですね。


■実質賃金とは

では、「実質賃金」とは何かですが、Wikipediaの説明を引用するとこうあります。

実質賃金(じっしつちんぎん)とは、労働者が労働に応じて取った賃金が、実際の社会においてどれだけの物品の購入に使えるかを示す値である。賃金から消費者物価指数を除することで求められる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9F%E8%B3%AA%E8%B3%83%E9%87%91


例えばお給料の金額があがっても世の中がインフレになってしまっては、本人的には賃金があがった感じにはならないので、単純に賃金の額の増減だけじゃなくて、物価の上下を計算にいれることで、賃金で買えるモノがどれだけ増減しているかを調べるための指標といったところでしょうか。


■どこで調べられるのか?

じゃ、その「名目賃金」や「実質賃金」って、どこで調べられるのというと、毎月、厚生労働省が発表しています。例えば、最新のは以下のページ。


毎月勤労統計調査 平成29年11月分結果確報

http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/29/2911r/2911r.html


ここの「賃金指数」が名目賃金で、「実質賃金指数」が実質賃金です。


実際は、あまり調べる機会はないかもしれませんが、賃金体系などを変える時などに参考にする時は数字の意味に気をつけてください。