そもそも「週40時間労働」って、言い出したのは誰?

電通や新国立競技場の過労死事件をはじめ過剰な長時間労働が社会的な問題として

大きな注目を集めている昨今、人事や労務担当の方にとっては

関心の高いというか「他人事じゃない」という話題かもしれません。


そこで、まず基本を確認すると労働基準法では

「使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。」

と定められています。

この週40時間労働というのは何も日本だけの基準だけでなく世界各国で取り入れています。


では、そんな「週40時間労働」ですが、そもそも誰が言い出しのでしょうか。

それはフランスの政治家「レオン・ブルム(wikipedia)」と言われています。


第二次世界大戦、直前、ナチス・ドイツが台頭しはじめた不穏な時期(1936年)に

人民戦線内閣の首相として選ばれた彼は支持基盤である労働者のために労働政策を充実。

その中に「週40時間労働制」やバカンス法と言われる「2週間の有給休暇制」が

含まれていたのです。

こうした政策は「ブルムの実験」などと言われていたらしく、

当時としては斬新な政策だったもかもしれません。

いずれにしても、ブルム政権は約1年で終わってしまったようです。


ちなみにこれは有名な話ですが「週休二日制」を始めたのは、

アメリカの自動車王ヘンリー・フォード、

そして日本で広めたのは松下電器産業の創業者 松下幸之助と言われています。